2008年10月18日土曜日

栄光のルマン


先日「栄光のルマン」という映画のDVDを借りました。思い起こせば中学生の頃、封切されたこの映画を見てやっぱりMcQueenはカッコいいなー!なんて憧れてたのを思い出し、そういえば!っとデジカメ画像を探してみると数年前の玩具ショーに出展されていたポルシェ917Kの画像が見つかりました。このモデルは映画でMcQueenが最初に運転した20号車で、この車でクラッシュします。そしてリタイヤ後チーム監督の要請で21号車に乗り換えて22号車の優勝をアシストするという筋書きでした。この映画は日本では大ヒットしましたが本国アメリカではまったくヒットしなかったようで、最初にこの映画の監督だったジョン・スタージェスは「800万ドルかけたMcQueenのホームムービー」とレースシーンばかりでせりふも人間ストーリーもほとんど無いこの映画をコキおろしたそうです。そしてMcQueenが主宰するソーラー・プロはこの映画の失敗で解散に追い込まれます。しかしMcQueenにとっては至福の作品だったのではないでしょうか。
映画は実際の1970年ルマン耐久レースで撮影が行われ、ソーラー・プロが所有するカメラを搭載した撮影用ポルシェ908/2(No.29)は実際にレースにエントリーして完走しました。また撮影中に21号車ドライバーのデヴィッド・パイパーがクラッシュし右足切断という大事故になり、映画での20号車クラッシュシーンもこの事故を再現して作られたそうです。

現実のルマン1970年レースはザルツブルグチームのポルシェ917-053(No.23)ヘルマン/アトウッド組が優勝していますが、映画にも一瞬ですがこのNo.23が映されています。ちなみに映画でMcQeenが乗車したワークスGulf20号車は実際のレースではシフェールがドライブしました。